2013年11月29日金曜日

「かぐや姫の物語」

劇場:バルト9

今年のジブリ祭りのラストを飾る作品。
「竹取物語」のあらすじと呼ばれるものはなんとなく覚えていたけど、テーマについては考えたこともなかった。

姫が連れて行かれるラストシーン、あの狂気の大連隊と、それにすがる翁と嫗に泣きながら感謝を伝えるかぐや姫…そしてすべてを伝えきる前に…。
若干陽気で、でも美しい音楽に乗せてのあのシーンは思わず叫びたかった。

個人的にはいかにも日本最古の物語らしく神道的価値観だなぁと思ったのだけれど、どうやらそうでもないらしい。

どうでもいいけど完全に久石譲がいた。

生きることに真面目で、愛に溢れ、小気味良さもあり、ただただ美しい映画だった。
これを現代でやって客が入るとは思えないし、あのコピーや予告が時代や作品に合っているとは思えないけど、「風立ちぬ」と同様、宣伝によって誤解されてしまった不運な傑作だと思う。
そして姫のお付の小さな女の子萌え。
女の道化もまた乙。

あのラストの赤ちゃんだけはいらない!本当に!月だけでよかった!
頼むからブルーレイ版では消してくれ!!!!

今年の一位は数あれど、上映後小さく拍手をしたのはこの映画だけ。
さて、市川崑の「竹取物語」でも借りに行くかな…。

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