2012年7月25日水曜日

「へルタースケルター」

劇場:池袋HUMAXシネマズ

今劇場でやってる、普段映画を観ない人たちが見る映画といえばこれじゃないでしょうか。

「さくらん」はDVDで見たのですが美術などビジュアル面しか印象に残っていない。

寺島しのぶの役どころと桃井かおりの演技の巧さ(演技じゃない?)にとても楽しめていたのですが、あの問題のシーンで全て冷めてしまった。

沢尻エリカ最後の見せ場の記者会見、完全に「ブラックスワン」だった。
「ブラックスワン」の完璧で美しすぎるあのシーンを、巧みさの微塵もなく、ただパクっただけのシーンに憤りを感じた。
OLが見てない映画ならパクっていいのか。
反省してほしい。

とりあえず寺島しのぶと桃井かおりに笑うだけの映画。

「スノーホワイト」

劇場:シネマサンシャイン池袋

白雪姫のアクション版で普通に楽しんでいたんだけど、シシ神様が出てきた瞬間もうパクリ映画にしか見えなくなった。
「ロード・オブ・ザ・リング」や「ジャンヌ・ダルク」やら…。

でも何も知らずに見たからクリステン・スチュアートで得した気分になった。
なので十分でございます。

2012年7月7日土曜日

「ファウスト」

劇場:銀座シネスイッチ

別にダーレン先生が「人生を変える映画だ!」って言ったところでもう流される歳でもないし、金獅子賞をとったからといって素晴らしい映画だと決めつけることもしません。

ただこれは2012年最高傑作でございました。

そりゃ自分はストーリーなんてついていけなかったし、哲学的な部分には触れてもいないんでしょう。
それでも2010年の「エンター・ザ・ボイド」のように、2011年の「ブラック・スワン」のように、この映画を観なければ触れることの無かったであろう感性というか衝撃があった。

あの日光に飛びかけた少女のアップは涙が出そうだったし、陰毛に顔を埋める青い映像、その後ろからゆっくりと近づいてくる死神たちのシーンはまるで「ノスフェラトゥ」のようだった。
川にぽちょーん!は卑怯すぎるし。

原作は自我も確立してないような高校時代に読んだので何にも覚えてないので、メフィストフェレスと呼ばれないあいつが悪魔なんて途中まで気づきもしなかったけどそんなことどうでもいいんです。
この完成度は人知を超えている。
魂の開放だ!!
ブルーレイ早く出ろ!

2012年7月2日月曜日

「ドラゴン・タトゥーの女」

なんなんだろうこの面白くなさは。
エスカレーターの戦い以外何一つ楽しめなかった。

でもラストの”孤独な女よ”感は良かった。

デヴィッド・フィンチャーはちょっとダークめな映画から離れすぎて感性が鈍ってるんじゃないだろうか。
それか原作がつまらなすぎるか。
劇場で見なくて良かった。