2010年12月31日金曜日

2010年劇場鑑賞作品ベスト5、ワースト5

第二回目。
今年は去年ほどは濃くなかったように思う。

ベスト5

1:「エンター・ザ・ボイド」

中途半端に好きだったギャスパー・ノエが、リンチ先生やホドロスキーのように魅力を振りまいてくれた作品。もうすぐブルーレイが届く!

2:「キックアス」

日本公開を首を長くして待っていた本作。
ヒットガールのために童貞を守ろうと思う。

3:「ノスタルジア」

本来なら「該当なし」だったのですが、無理やり順位をつけてみた。
なので再上映作品。

4以降:「告白」「インセプション」「SPACE BATTLESHIP ヤマト」「私の優しくない先輩」「ティンカーベルと月の石」「隣の家の少女」etc...

この辺りになるともう順位をつけられません。
今年は本当に個人的に不作な年。
というかその時の感想忘れた。



ワースト5

1:「パラノーマル・アクティビティ」

今年の不燃ゴミ。
悲しくなった。

2:「かいじゅうたちのいるところ」

怒りを覚えた。
意味がわからなかった。

3:「白いリボン」

こちらも無理やり順位に入れた。
決して面白くないわけではないけど、期待した自分に怒りを覚えた。

4:「ポーラX」

再上映作品。
「汚れた血」が素晴らしすぎて期待しすぎた。

5:「隣の家の少女」

これは複雑な気持ち。
原作くらいやってほしかった。
でもいい映画。


来年こそはもっと映画を見れるように頑張る。

「KICK ASS」

劇場:ヒューマントラストシネマ有楽町

二度目の鑑賞。
なんかデジタル上映な気がした。

まあでもやっぱり素晴らしかった。
今回はあのヒットガール×サンシャイン2057の音楽シーンを身構えれたので、余計に良かった。

このポスターをイギリスのアマゾンで探し当て、注文しようとしたら海外発送無理だった。
見つけた方、ご一報を。

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」

劇場:ワーナーマイカル加古川

「崖の上のポニョ」以来だろうか、真面目な感想を書こうと思う。

一部の映画をよく見る人の大半が見る前から文句を言いそうな本作。
以下、そういう人々への苛立ちも込めて感想。

個人的にかなり楽しめた。
原作レイプとか主演の演技とかシナリオとか、そりゃいろいろ駄目な部分はある。
でもエンターテイメント映画としてどこにそんなに不満があるのか疑問。

個人的に一番感動したのは、木村拓哉が重大な選択を迫られ、数人の犠牲を出してしまい、その流れで黒木メイサとキスするシーン。
それにくりそつなのが「トランスフォーマー リベンジ」で一人暮らしを始める主人公とバンブルビーの別れシーン。
ちょっと感動的に描いといて、ミーガン・フォックスが登場、そのままキスしてラブラブシーンに。
あれ?なにこのマイケル・ベイ節!と大爆笑したのですが、ヤマトのそのシーンは完全に一致していて、これをさらりとやってのけたのに感動した。

あとラブシーンの瞬間のワープとか、木村拓哉のハリウッド映画の主人公ばりのリーダーシップ発揮感とか、正にハリウッドの王道SF映画を手本に制作したとしか思えない素晴らしい出来だった。
原作を基に、いろいろな制約を乗り越えて二時間内でちゃんと楽しめる映画になっていた。

CGも日本映画にしては素晴らしく、最後に「監督・VFX」とクレジットされたのも頷けた。
でもカット割り?編集?が追いついていなかったのが残念。

自分も含め日本人で「トランスフォーマー」とか「アイアンマン」を面白いと言う人はいっぱいいる。でもハリウッド映画は既に死んだと言うアメリカ人も少なくない。
「ヤマト」は正にその逆なんじゃないかと思った。
海外の人が見るとそれなりに楽しめる映画だと思う。
木村拓哉や、過去の拍子抜けさせられた大作達、字幕ではなく母国語、など様々なフィルタがかかったせいで素直に見ることは出来ないだろうし、それも仕方ないと思う。
でもそのフィルタを外して見ると、意外と楽しめる映画は過去にもいっぱいあるんじゃないかと思った。

これを第一歩に、もっと面白い映画をいっぱい作ってほしい。

最後に一つだけ。
エンディングのエアロスミスだけはコーヒー噴出しそうになった。

「ノルウェイの森」

劇場:ワーナーマイカル加古川

村上春樹は読まず嫌いで、原作は未読。

影像は美しく、物語はけったいな映画だった。

川瀬直美の「七夜待」を見たときと同じ印象を受けた。
なんつーか、あぁ、これを作った人とは感性が違うんだろうな、っていう感じ。
菊池凛子の演技は素晴らしくて、もう一人の女の子は可愛かった。
でもやっぱり自分はこれじゃ感動は出来なかった。

2010年12月26日日曜日

「KICK ASS」

劇場:シネセゾン渋谷

ついに見ました。
念願のヒットガールちゃん。

キックアスに勝る存在感で、しかも大好きな音楽に乗せて暴れまくってくれた。
素晴らしかった。
「サンシャイン2057」と同じ音楽の人だったようです。
あとピーチズのカバーもあったし。

去年のベスト映画が「ドロンジョ様」もとい「ヤッターマン」だったので、今年は迷った挙句、「エンターザボイド」と並んでベスト映画に決定です。

今年は全然面白い映画を見れていなかったので、やっと満足できました。
ブルーレイ早くでないかな。

2010年12月24日金曜日

「17歳の肖像」

バイト中に恋した映画。
主演の子が可愛い。
と思ったら、この映画で嫌いになった。
ただのふしだらな映画だった。

2010年12月23日木曜日

「ヒックとドラゴン」

「シュレック」があまり好きではないので、自分の中では「モンスターvsエイリアン」以来のドリームワークスの傑作。

見ててわくわくしたし、でっかいドラゴンとか空を飛ぶシーンとか迫力があった。

でも恋愛は抜いてほしい。
あとバイキング映画なのに陸ばっかりとはこれいかに。
原作がそうなのかもしれないけど。

「くもりときどきミートボール」

演出に狂気を感じた。
でも表面だけの狂気じゃなにも伝わらない。
子供向けなら余計にいらない。
駿を見習ってほしい。

「ファム・ファタール」

デ・パルマのエロじゃなくセクシー映画。
高校のとき、なんかよくわからんけどいいな。と思った理由がわかった。
夢オチだったからだ。

で、ラストの微妙すぎる複線回収で終わらせるのがなんとも乙。
前半の犯罪シーンに使う選曲とかセンスもいいし。
バンデラスは毎回笑っちゃうけど。

今回の映画の合言葉は「メイクはファム・ファタールで」になった。

2010年12月17日金曜日

「帰ってきた女必殺拳」

ミスった。
2だと思って見終わって、最後予告編見てたら「第三弾!!」って出て唖然とした。
「女必殺拳 危機一髪」が2だった…。

相変わらず素晴らしいんだけど、1に比べると面白くなかった。
でもやっぱり志穂美悦子さんは美しい。
一番幸せな時間はシナリオとか一段落着いてこういう映画を見ているときだと気付いた。

2010年12月16日木曜日

「ザ・ロード」

書くの忘れていた。
これもバイト中にちらちら見てしまっていたのですが、そのせいか意外と楽しめなかった。
ヴィゴ・モーテンセンだっけ。彼はなんであんなにすぐ全裸になるのだろう。
あと時計が止まった時間、1:17分、がどうしても阪神大震災の1/17日と被った。

「禁断のインモラル」

ラウラさんの主演の映画。
確か「青い体験」の監督だったはず。
上記の映画が未だにDVD化されないのでとりあえず昔買ってたやつ。

ラウラさんが老けてて寂しくなった。
そして処女がビッチになっていく映画。
悲しくなった。

「インセプション」

今年のベスト5有力候補。
隣人が買ったので借りた。

一度目より話が掴めてきた分、面白さも半減してしまった。
仕方ないけど。

最後まで分からなかったのは、サイトーとコブの歳のとりかたの違い。
虚無に落ちてからのあの二人の差はどういう理屈なのだろう。

男の浪漫がいっぱい詰まった映画。

2010年12月5日日曜日

「白いリボン」

劇場:テアトル銀座
時間:夕方
人数:満席


久々に映画館で鑑賞。
公開日、ふらーと行ったら満席だったので、今日の分の一番いい席を買っておいた。
因みにハネケは「ファニーゲーム」「ファニーゲームUS」「隠された記憶」「ピアニスト」と、最近のやつしか見ていない。

第一次世界大戦寸前のドイツのある村、一つの事件をきっかけに次々と事件が起きていく。
この辺はなんとも「ベルクマイスター・ハーモニー」のようで、村自体がどんどん不穏に包まれていく。
根本的に違うのは、「ベルクマイスター」ではその原因が鯨だったけども、「白いリボン」ではその村の、と言うか、当時の教育により子供達が…みたいなこと。
その点テーマの、”人間に潜む闇”的なものは内部に原因があることでより際立っていた。

「隠された記憶」と同様犯人探しは放置プレイで、で戦争が始まりましたとさ、ってあっさりかたずけられた。
なんというか、意外とあっさりしていた。

とりあえず良かったのはクララ萌え。
あの死んだ目と妙に大人びた雰囲気の少女が鳥を殺すシーンはフェチズムを感じた。

あと現代のモノクロの映画って音だけ妙に綺麗だから変な気分になる。