2009年12月21日月曜日

「倫敦から来た男」

劇場:渋谷イメージフォーラム
時間:朝
人数:おば様ばかりがいっぱい

タル・ベーラ作鑑賞二本目。
大学の頃先輩に紹介され感動した「ヴェルクマイスター・ハーモニー」、その頃ちょうど新作をとったらしいという噂だけは耳にしていたが、やっと日本でも公開。
なんせ1カット1カットが凄い。
基本1シーン1カットなのだが、それでもカメラは動く動く。
と思ったら、一言も喋らない人物のアップで何分も使ったりする。
ずっと空気が張り詰めている。
静かにエグい作品。

主人公のおっさんが部屋で着替えるシーンの後ろの飛んだ窓、その光の使い方には感動した。
ゆっくりとカメラは寄っていき、その後奥さんが窓を閉め、部屋は真っ暗に。
映像マジックや…、と一人で呟いていた。

難しいことはわからないが、劇中二度別々の人が口にするセリフ、
「盗んだやつをどうしようとどうなろうと関係ない。ただおれは金が返ってくればいい」
ってのを聞いて、
「ペイ・バックのメル・ギブソンや!」
と終始思っていたが、恐らくこれがテーマに違いない。
ラストの哀れに死んでしまう男、金を渡す老刑事、恐らくこの辺に何かあるはず。

確かに前作より衝撃は薄いし、過剰な演出も少ないけど、少なからず感動してしまいました。
あと30分ほど短ければもっと良かった。

久しぶりにちゃんと感想書いた。

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